陽射しの白さを感じた朝
夏に掘り上げた球根が
箱の中で
芽を出していた
暗闇から
光を求めて
芽を出していた
秋の気配、その先の冬の訪れを感じたのだろう
その生きている姿に目を奪われた
美しかった
花よりも美しかった
この手でつくりだせるのならば
そんなかたちをつくりたい

あんよができはじめる前の赤ちゃんのくつ
大地を踏みしめるための靴は
これからいっぱい履けるから
ふわふわのひつじの毛で作られたこのくつで
柔らかなかかとを包んであげたい

左から
菜の花、野バラ、藍生葉染め、茜、蘇枋
で染めて

ネモフィラ、野菊、桑などで染めて
季節やその年の天候によっても変わる植物の色
その瞬間の色を羊毛に映しとって

あたたかな帽子で
木枯らしにも負けないように









天然有色羊毛の微妙な色のグラデーション

庭の錦木の茎葉でびわ色に染めて